キャラ語り 『蘇芳の匂・望月萩』編
こんばんはー納豆です。
今日は僕のクトゥルフのシナリオのキャラクターについて、少し深入りしていこうと思います。
本編のネタバレにバンバン触れてますので!
手元にシナリオ集がない、もしくは未プレイの方は本編を遊んでからを強く推奨します!
一回目は『クトゥルフ神話TRPG 納豆庵シナリオ集 蘇芳の匂』に収録されています表題作、『蘇芳の匂』に登場します望月萩くんについてお話したいと思います。
ネタバレしても大丈夫な方はスクロールしてお読みください。
…大丈夫かな?
望月萩は蘇芳村で出会う探索者に最も近く、その為最も物語の真実を知った時に衝撃を受けるために設計されたキャラクター(NPC)です。幼くして母を亡くした彼は真面目でしっかり者であっても、どこかまだ甘えん坊な所があり、探索者に興味が尽きません。
萩は『プレイヤーに萩を好きになって貰う』、というをとにかく意識しました。蘇芳村にたどり着いた探索者は、どこか居心地の悪い思いをずっとする事になります。探索者さんは本当に間の悪いタイミングで蘇芳村を訪れてしまいますからね。
村人も邪険にした訳じゃないんだけども、どうしても村の事情から探索者を早く帰らそうとしたり、「あそこへ行っちゃだめ」「ここへ行っちゃだめ」と行動を制限させます。プレイヤーさん的にはストレスの貯まるポイントかもですね。
そんな中で、萩だけは探索者を100%受け入れている状態からスタートします。
この村においては萩は絶対の味方なんですね…一部のイベントを除いては(ボソッ)
あざとくなり過ぎない程度に、探索者にとってのシナリオ内でのオアシスのようなポイントとなるという事を意識しました。オアシスという意味では望月家自体がそういったイメージなのですが、父である春人は『探索者に疑惑を持たれる』ポジションでもありますしね。
実際、萩は本当に“この村の秘密”について知る事が最後までありません。自分の正体について知ってしまったが最後、もうハッピーエンドは望めません。
真実に最も近く、けどけしてたどり着くことのない不思議な立ち位置をしてますね。
そんな萩を語るうえで外せないのが青橡箔についてです。
箔の魔術の効果で蘇った萩及び子供は、恐らく何度も発狂しています。記憶が消えるまでは本当に箔も、そして萩もつらかったでしょうね・・・。
箔の事も最後まで思い出す事はありません。蘇芳の匂でもっと触れる事が多いNPCなのに、自分の大切な人を最後まで思い出す事が出来ないのです。彼が箔について思い出せるのはその最後のその先ーーー、あとは追加エピローグの通りです。
実は『蘇芳の匂』は誰も彼も幸せになる、完全なるハッピーエンドにはプロット段階からするつもりはありませんでした。
クトゥルフ神話TRPGらしい話を作ろう、という所からはじまった物語になりますので心にズンっと来る、ただし『ただ人が死んだから』以上のものは作りたいなぁとおい気持ちから生まれた物語です。
萩をRPする時は、実際優等生でしっかりしようとしてるけども甘えん坊な子、をイメージするといいかもですね!
蘇芳の匂は僕のクトゥルフシナリオの処女作で思い入れもあり、萩事体も気に入ったキャラクターですので好きになってくれていたら嬉しいです!